村井まな「じゆうく。」について。

町営塾は窪川高校生、四万十高校生のための放課後の学び場、居場所そして進路希望の実現をサポートしています。
保小中高の一貫した学びを提供できる場であり、四万十町の人材を育てるキャリア教育(
キャリア教育とは、キャリアを活かして、現在や将来を見据えることなどを主眼として行われる教育のことである。)の場でもあると思います。
 

 農業や林業、畜産、観光など、町の主力産業を実際にやっている方から学べるように整えてはいかがでしょうか。
何となく進学して、多額の授業料を払って、借金を卒業後に背負うということになっている方が、全国的にも非常に多いです。

 
 将来を見据え、学びを、早くから
個々が主体性を持って取り組むことは、今の社会では、進学して就職して良い仕事に結びつくとは分からないという状況の中で、社会で体験的に自らが学び、創造する力が必要だと思います。
 今の「じゆうく。」にそのようなカリキュラムを入れていくことができないでしょうか。お伺いいたします。


    (企画課長答弁)

 お答えをさせていただきます。町営塾「じゆうく。」の取組状況も含めてお答えをさせていただきます。
 

 先ほど議員のほうから言っていただきましたけれども、
町営塾「じゆうく。」におきましては、放課後の学習場所、第3の居場所として、生徒さんのほうは日々2時間ほど滞在をしておるところでございます。
 それに加えて学習指導や、進路相談のほか、社会的、職業的自立に向けまして、必要な基盤となる能力や態度を育みます、いわゆる先ほど言われましたキャリア教育も進めておるところでございます。
 

 学校の活動とは異なる視点、分野で、世代を超えた交流でありますとかイベントを通じまして、多様な生き方や価値観に触れ、経験し、感じてもらい、社会と今の学びがつながっていくことを知りまして、学ぶ意欲を高められる機会づくりを創造しているところでございます。
  

 今年は、特にコロナの影響がありまして、町外への往来でありますとか交流が制限をされておりますけれども、リモートでのオンラインを通じた交流など、工夫した取組も行っているところではあります。
  

 一方、窪川、四万十、両高校でも、教育部活動の中で、職業体験のほか、地域の産業を知り、そこで働く大人との交流の機会も設け、また、地域資源を活用した校外活動にも取り組んでおるところでございます。
 職業体験学習などを通じました、地域に愛着と誇りを持てる教育環境も創出していくためにも、先ほど言われましたが、「じゆうく。」でも、限られた時間内で創意工夫を図る必要もございます。
 現在、高校でも取り組んでいる地域探求学習でありますとか、インターンシップ(
インターンシップとは、特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間のこと。 )などとも連携、連動した取組を進めていってもおりますけれども、将来、この地域に帰り、地域を支え、発展していけると思える仕掛けや気運づくりにつなげていければいいなと思っておりますので、そういったところも検討させていただきたいというふうに思っております。

 

(村井眞菜) 
ICT教育の推進というところでコーディネーターの方も設置しているということを、先ほど一般質問の中で言われてたんですけど、より四万十町ならではの高校の魅力ってあると思うんです、窪川高校は窪川高校、四万十高校は四万十高校、環境であるだとか、窪川であったら昔は農業科があって畜産もやっていたとか、
本当にもっと自分たちの土地に根差した学びというものがあって、そこを学んでいくというのは、子どもたちにとってすごく自己肯定感も高まっていくし、郷土を知って郷土で頑張っている大人たちを見るというのは、やっぱり誇りにつながってくると思います。
 

 もちろんテスト勉強等のクリアしていくための勉強も、大変重要なところもありますし、その物差しだけじゃないということを本当に伝えていきたいと感じます。

 生き方は様々ですし、それを教えるのは先生とかだけではなく、やはり実際にそれをやられている地域の方々を講師に招いていくことというのが最も有効なことだと思います。

 
 自分も議会に入って、林業をやられている方や、農業をやられている方、商業やられている方に、こうやってじかに出会っていくことで、本当に分かることがたくさんあります。

 
 そのような出会いの場としても、「じゆうく。」を活用していって、保小中高の一貫した教育を、例えば食育とか、そういう段階に応じた食育を、最終的にはもう食品加工まで行くぐらいのしっかりとしたカリキュラムを、町として提案していくというのは、高校で自分の生きる道を広げていこうみたいなことももっと宣伝できるんじゃないかなと、ここで生きるとか、ここで、ここから夢をかなえていくというような、歌では、ふるさとという曲では、志をかなえるためにはふるさとを離れないかんってなっていますけど、本当にここで志を遂げていくということが、これからの時代すごく重要だし、コロナ禍だからこそ、自分たちの足元を見つめる機会にもなると思うんです。

 それを踏まえて、これからの「じゆうく。」の在り方について、お伺いしたいです。


企画課長) 
 先ほども申しましたけれども、両高校のほうで、教育活動の中で、職業体験とか、地域の産業を知りまして、そこで働く大人との交流機会も設けております。そういったところ、「じゆうく。」と高校とも連動しまして、そういうところを研究していきたいというふうに思っております。